2001年07月28日(土)
ドン松五郎の性格
水戸には地ラーメンとして“スタミナ冷やし”というのがある。
(スタミナラーメンというのもあるが、これは個人的には・・・。)
これは今の「玄海」のご主人が勝田にいた時代に開発したもの。
理由はわからないが、店を移り変わり、自分は「玄海」という
店を出し“ホルモン冷やし”として、名前と材料を変えて再出発。
【490】玄海@水戸 ホルモン冷やし600
運良くご主人が調理をする目の前に座ることができた。
手の空いたとき(ってのがなかなかないのだが)にいくつか
聞きたいこともあったのでタイミングを見計らって聞いてみた。
「それが、あとでとんでもないことを引き起こすことにー」(ガチンコ風)
ご主人が勝田で店を出していた頃、回りは学生が多かった。
少ない小遣いでラーメンを食べに来る学生のために
栄養があり、量があり、値段も安いものを提供したい。
そう考えて誕生したのが「スタミナ冷やし」のようだ。
スタミナ冷やしとは、茹でた極太麺を水で締めて、野菜などを炒め
片栗粉でとろみを付け、一味唐辛子で辛味を付けたものを麺の上からかけたもの。
中華丼のあんかけをちょいと甘くして、具にカボチャとレバーが入っている、
と思って貰えれば、近いかも。(もちろん、御飯ではなく麺である。しかも冷たい)
アイデアとしては、東京の店にあってもおかしくない、
それほど突飛なものではない思う。しかし、初めて見た。
武蔵野地区に油そば文化が生息するように、
水戸にはスタミナ冷やし文化が生息するらしい。(何軒あるのかはわからない)
30年くらい前に開発したようなので、そこそこの歴史がある。
じゃーじゃー麺をラーメンと呼ばないのなら、
これもラーメンではないかもしれない。
しかし、油そばもラーメンの変化系として認められているのなら
これも同じように括れると思う。
この店のメニュー名は「ホルモン冷やし」。
具のレバーがホルモンに変わっている。
その理由を聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「松五郎は弟子に任せて、こっちに来たんだけど、同じものを
出していたら、前のお客さんもこっち来ちゃうし、
競合しちゃうでしょ?だから、名前も具も変えてみたの。(笑)」(^^;
甘辛でとろみのある野菜炒めに図太い麺。そしてホルモンとカボチャ。
いやはやなんとも、この組み合わせ、大変気に入りました。(^^)
前に食べた人から「OOSAKIさんなら好みかも?」と言われてましたが
「なら」ではなくて、もっと多くの人に受け入れられてもおかしくない
ものだと思う。誰か、東京で始めないかな。きっと売れると思うんだが。
そうそう、この日はちょっと辛すぎました。それが私が話しかけたために
一味唐辛子を入れる量を間違えてしまったようだ。(笑)
でも、辛くても美味しかった。(^_^)
【491】松五郎@水戸 スタミナ冷やし600
「玄海」の直後だったからか、正直言って、満足できませんでした。
同行者は連続でこれを食べるとつらすぎる、重すぎる。という声が
ありましたが、私にはそんなことありません。好きだし。(^^;
ただ、こちらの出来が良くありません。片栗粉の混ざり具合や
とろみ具合、油の具合、そのあたりがどうも完成品(玄海との比較)
とは違う。はやっているので作り方がおろそかになっているのか、
もしくは、若手育成のために作らせているとか、そんな風に思えてしまう
出来映えなのだ。これは残念。もしかしたら、この文化が育まないのは
こういう所に原因があったりして・・・。有名店なのにね。惜しい。
File No. 271
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