投稿者 ちりしこ 1998 年 6 月 08 日 20:09:55
三田の本店が、まだ、T字路の角にあった頃、それも、
向かいの吉野屋がようやくできた頃の大昔、
オヤジさんはまだ若くて、とにかくいせいがよかった。
汗だくで、煮えたぎるスープをジャブジャブ注ぎながら
ついでにゲンコツなんかを追加で放り込んだりして
実に乱暴なそのパフォーマンスを見ているのが
好きだった。
さて、その頃の味が「二郎」本来の味だとすれば、
それは
今2〜300メートルほど先へ引っ越した本店の味が
やっぱりいちばんだと思います。
あの豪快な味と、オヤジさんの無精髭は全然
変わっていません。
しかし、私が当時から少しだけ気になっていた、
麺を茹でたあとの、湯をきる作業の若干の不足、
つまり麺臭さが微妙ながらやや過剰に残ってしまう
という残念至極の小さな欠点も、
オヤジさんのジャブジャブ方式とともに今も残っている
のが、本店ではないでしょうか。
その点、虎ノ門は、やや迫力に欠けるきらいはあっても
油多めのビロビロの量さえ間違えなければ、
麺の香りが程よく残り、さっぱりしすぎもせず、
ニンニクを少しずつ溶きながらすするスープの
トロトロ感に、私はいつも酔い痴れんばかりなのです。
野菜多めでニンニク、からめ、と、油を抜かした注文も
年のせいか、ときどきやってしまいますが、
全部入り!、と豪快に叫ぶことができる時は、
やっぱり、夕方の虎ノ門がいちばんじゃないか、と
かように思っている次第です。
なんだか、つい昔を思い出して、書かせて頂きました。
読んでくださった方、ありがとう。
因みに、新橋は、一度行ったきりで、もう行きません。
。